つまらんDAY


呼んでもないのに朝日がカーテン越しにおはようを言う

バカみたいに突然叫びだし、鼓膜を引っ掻く機会音


体重以上に重い身体と

瞼を持ち上げて

無理矢理 今日を始める


なんで生きているのか

どうして耐えているのか

そんなことを考えながら

昨日が終わったところだ

今日も待ってくれない

少ししか生きていないけれど

答えはない


ミントの香りのする泡とノイズが口に広がる

気分とは裏腹に元気に立ち上がる髪を手で抑える


玄関の閉まる音が背中を押す

なのに心なしか

向かい風


なんで生きているのか

どうして耐えているのか

そんなことを考えながら

今日が終わるところだ

明日も待ってくれない

生きることにも死なないことにも

理由はない


浮かぶ綿菓子 川の声 季節の匂い 夕日の涙 星の絵画

僕を囲む優しい温度たち 世界はこんなにも美しいはずなのに

どうして僕はここにいる


大切な人 大好きな場所 至福の時 新たな感動

それはここにしかない だから今は死ねない


いつもの汚い帰り道もうすぐ今日は昨日になる

僕は今日も生きました。